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シンポジウムで発表する奥田早弥さん。家族で若年性認知症の父を支えてきた=加古川市役所
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シンポジウムで発表する奥田早弥さん。家族で若年性認知症の父を支えてきた=加古川市役所

 認知症をテーマにした講演会とシンポジウムが22日午後1時45分から、兵庫県高砂市文化保健センター(高砂町朝日町1)で開かれる。前兵庫県認知症対策室長の柿木達也さんの講演「安心して地域で暮らすための認知症の医療・介護って…」のほか、現場の看護師らによるシンポジウムがある。(切貫滋巨)

 高砂市の介護者や家族らの団体でつくる「つなぐ手と手」と、「加古川認知症の人と家族、サポーターの会」が企画。毎年、認知症に関連する映画上映会や絵本の朗読会を開催する。

 これまでは認知症への理解を深めてもらう趣旨だったが、今回はより現実的な課題として、どうすれば認知症の人が安心して医療・介護を受けられるかを考える。

 シンポジウムでは、医療関係者で一番身近な存在である看護職に焦点を当てる。加古川中央市民病院の看護師寺田美奈子さんや、高砂市民病院看護局次長の臼井直美さんらが登壇。若年性認知症の父親を支える奥田早弥さんと、本人や家族が感じる不安などについて語り合う。「つなぐ手と手」事務局の中野則子さんは「認知症の人の家族だけでなく、地域の看護師ら医療関係者にも聞いてほしい」と話していた。

 参加無料。申し込み不要。

■若年性認知症の父介護の女性 医師や看護師らへ向け発表

 シンポジウムで登壇する高砂市の奥田早弥さん(42)は、若年性認知症の父を介護してきた経験を踏まえ、患者の家族から医師や看護師らに伝えたいことを発表する。「認知症の誰々でなく、一人の人として接して」と求めるといい、一方で「家族ももっと看護師らと対話し、気持ちを伝えなければ」と話す。

 早弥さんは十数年前から、母の京子さん(64)やきょうだいとともに、父の佐太郎さん(69)を支えてきた。「若年性認知症の親と共に生きる子ども世代の会 ∞むげん」の代表を務め、講演などで子ども世代としての思いを語り続ける。

 高砂市内で寿司店を営んでいた佐太郎さん。早弥さんが子どもの頃は、よく虫捕りなどに連れて行ってくれる家族思いの父だった。兆候に気付いたのは十数年前。何度もティッシュを買うなどし、整然としていた厨房も乱雑になった。

 約10年前に認知症と診断されたが、京子さんらが必死にサポートして店を続けた。だが佐太郎さんが徐々に料理をうまくできなくなったこともあり、2013年に閉店。「寂しかったけれど、みんな本当に頑張ったから、もういいよねって」と早弥さん。

 佐太郎さんは2年前に誤嚥性肺炎で入院して以来、急に症状が進行し、現在は自宅で寝たきりの状態という。介護する中で、何を言いたいのか分かりづらい時もある。「今の父は以前とは違う。でも、そこにいるのはやっぱり父ちゃんやなあといつも感じている」。シンポでは家族の思い、介護の現状を伝える。

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