東播

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加古川シクロクロス大会の企画運営を担う栂尾大知さん=川西市一庫
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加古川シクロクロス大会の企画運営を担う栂尾大知さん=川西市一庫
今年1月に滋賀県野洲市で開かれたシクロクロス大会の様子(コラッジョ川西サイクリングチーム提供)
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今年1月に滋賀県野洲市で開かれたシクロクロス大会の様子(コラッジョ川西サイクリングチーム提供)
加古川大堰近くで自転車に乗って大会コースを考える栂尾さん=2月、加古川市八幡町中西条(コラッジョ川西サイクリングチーム提供提供)
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加古川大堰近くで自転車に乗って大会コースを考える栂尾さん=2月、加古川市八幡町中西条(コラッジョ川西サイクリングチーム提供提供)

 春、ゴールデンウイーク。兵庫県の東播地域でも多くのイベントが開かれるはずだったが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止、延期が相次ぐ。準備を尽くしてきた人たちに、観客に届けたかった思いを聞いた。

     ◇

 幅3メートルの泥道を、時速30キロに迫る自転車の集団が駆け抜け、目まぐるしく順位が入れ替わる。坂道で転倒したり、時には自転車を降りて担ぎながら障害物を乗り越えたり-。「泥んこ運動会」とも表現される迫力満点のレースが、沿道の見物客のわずか数十センチという目の前で展開される。

 「シクロクロス」。欧州を中心に人気の高い自転車競技で、障害物が並ぶ未舗装のコースを30分~1時間程度、周回して争う。

 そのアマチュア大会「加古川シクロクロス大会」が3月、加古川大堰(加古川市八幡町中西条)近くの河川敷で予定されていた。だが新型コロナウイルスの影響で、主催の東播磨県民局と加古川市は今年秋以降への延期を決めた。

 「県内でシクロの大会が開かれるのは5年ぶり。加古川の皆さんからも期待してもらっていたのに」。そう話すのは、自転車競技の普及に努める団体「BICYCLE PROJECT」の代表栂尾大知さん(35)=川西市。大会の企画運営やコース設定を担う。

 河川敷の広さを生かし、観客が全体を見渡せるようコース設計。直線を増やし、スピード感のあるレースが展開されるよう計算した。JR神野駅からも近く、栂尾さんは「レース会場として最高の環境」と語る。

 大会には400人以上からエントリーがあったが、半数以上が県外在住者で、東京や四国からも。栂尾さんは飲食店に協力を呼び掛け、加古川市の「かつめし」や高砂市の「にくてん」などを出場者に振る舞う計画を立てていた。「自転車競技をする人はフットワークが軽く、比較的経済力もある。気に入ればまたサイクリングしに来てくれるし、活性化につながる」。開催への思いは膨らむ。

 栂尾さんは国内ランキング10位に入ったこともある元プロ選手。シクロで求められる能力は、持久力やテクニック、筋力、コース取りの判断力など幅広いという。「だからこそ、奥が深いんです」

 運動靴やマウンテンバイクなど軽い装備で初心者が出られる部門も。「普段自転車に乗る日本人は多いのに競技人口は少ない。気軽に挑戦を」と呼び掛ける。

 将来的には、プロ選手が集まる国内トップカテゴリーのレース「JCXシリーズ」を加古川で開くことも視野に入れる栂尾さん。「仕切り直しの大会に向けて準備したい」と意気込む。(小森有喜)

【シクロクロス】自転車ロードレースの冬季トレーニングの一環として始まり、競技化した。オランダやベルギーを中心に欧州で人気。1周2・5~3・5キロのコースを周回する。柵や階段などの障害物が設けられ、レース中にピットで自転車を乗り換えるのが特徴。

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