東播

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疫病を防ぐため、古くから親しまれてきた工芸品が並ぶ会場=加古川市加古川町粟津
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疫病を防ぐため、古くから親しまれてきた工芸品が並ぶ会場=加古川市加古川町粟津
竹のかごを犬がかぶった江戸張り子は「笑」の字を表しているという=加古川市加古川町粟津
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竹のかごを犬がかぶった江戸張り子は「笑」の字を表しているという=加古川市加古川町粟津
東京・雑司が谷(ぞうしがや)の鬼子母神(きしもじん)堂に伝わる「すすきみみずく」=加古川市加古川町粟津
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東京・雑司が谷(ぞうしがや)の鬼子母神(きしもじん)堂に伝わる「すすきみみずく」=加古川市加古川町粟津
日本最古の土鈴(どれい)とされる福岡県の「英彦山(ひこさん)がらがら」=加古川市加古川町粟津
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日本最古の土鈴(どれい)とされる福岡県の「英彦山(ひこさん)がらがら」=加古川市加古川町粟津
コレラが流行した当時、大阪で薬のおまけとして親しまれたトラの張り子=加古川市加古川町粟津
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コレラが流行した当時、大阪で薬のおまけとして親しまれたトラの張り子=加古川市加古川町粟津

 疫病を封じるお守りやまじないとして、先人が親しんできたおもちゃ、工芸品を集めた展覧会「疫病退散! 郷土玩具展-コロナに負けない」が、兵庫県加古川市加古川町粟津、あかりの鹿児資料館で開かれている。新型コロナウイルス感染よけとして妖怪「アマビエ」の絵が人気を集めているが、医療が現代ほど進んでいなかった時代、人々の祈りがより多彩な形となって広まったことがうかがえる。7月26日まで。(小森有喜)

 同館は4月下旬から閉館を続け、6月2日に再開した。国内外のランプを中心に展示するが、神戸市の収集家から寄贈された郷土玩具2千点以上も所蔵。今回は特別展としてコロナ禍の収束を願い、玩具のうち疫病の予防や治療に関わるもので、東北から九州までに伝わる約80点を並べた。

 天然痘を防ぐまじないとして、日本では遅くとも江戸時代には、赤いものを玄関に飾ったり身に着けたりする習慣が拡大。会場に5点ある赤い牛の張り子人形「赤べこ」は、体にある斑点が天然痘にかかった痕を表しているとされ、福島県会津地方に伝わる。獅子などをかたどった赤い人形「鴻巣の練り物」も、埼玉県で古くから親しまれている。

 「病が軽くなるように」との思いを込め、軽量で作られたものもある。江戸張り子はその代表で、妊婦や子どもの守り神とされる犬をかたどったものが中心。「竹」のかごを「犬」がかぶっている張り子は「笑」の字を表しているという。

 江戸末期には「ころり」と呼ばれて恐れられたコレラに関する展示も。「虎狼痢」という当て字が普及したことから、薬のおまけとしてトラの張り子を付ける習慣が大阪であった。裏返すと、腹の部分に「薬」の朱印が確認できる。

 また、尼崎市の大覚寺に伝わる「昆布だるま」は、「倒れても起き上がり、よろこぶ(昆布)」の語呂合わせから、昆布でできた衣を着ている。

 同館学芸員の横山奈央子さんは「一つ一つに込められた、当時の人々の思いを知ってほしい」と話す。

 午前10時~午後5時。月曜定休。大人300円、高校・大学生と65歳以上200円、中学生以下無料。同館TEL079・421・2191

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