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オリジナルのフェースシールドを開発した中田成紀さん
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オリジナルのフェースシールドを開発した中田成紀さん
2種類のフェースシールド。フレーム付き(左)と組み立て式=加古川市加古川町寺家町
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2種類のフェースシールド。フレーム付き(左)と組み立て式=加古川市加古川町寺家町

 新型コロナウイルス感染予防で需要が高まっている顔面用の防護具、フェースシールド。医療や福祉の現場などで広く使ってもらおうと、兵庫県加古川市のシステムエンジニアが、3Dプリンターを使ってオリジナル製品の量産を始めた。顔を覆う透明シートが曇らないよう工夫し、着け心地にもこだわった。希望者には1個から販売する。(小尾絵生)

 開発したのは、同市加古川町寺家町のレンタルスペース「マイスタ加古川」のオーナーで、システムエンジニアの中田成紀(しげき)さん(47)=同市。マイスタでは3Dプリンターやレーザーカッターなどの機械を、ものづくりの作家ら利用客に貸し出している。コロナ禍を受け、自身の技術や機械類を「何かに役立てられるのではないか」と考えたという。

 初めはマイスタの利用者が持ち込んだデータなどを使って製作。頭に取り付けるフレーム部分を3Dプリンターで作り、顔を覆うシートはクリアファイルを代用した。歯科医院や薬剤師らに提供。利用者の声を踏まえ、額とバンドの間を空けて熱を逃がして、眼鏡を掛けたまま装着できるよう改良した。

 手話通訳士からも要望があり、ファイルの折り目で表情が見えにくいため、平らでより透明なシート素材を探した。事務書道用品を扱う「市位尚文堂尾上営業所」(同市尾上町安田)が協力。傷つきにくく、透明度が高いポリプロピレンのシートが見つかった。

 シートはレーザーカッターで形を切り出し、量産可能に。フレームが1個990円、付け替え可能のシートは10枚660円で、ほぼ実費で販売する。

 また、同様の機械類を備える佐用町の市民工房「ファブラボ西播磨β(ベータ)」でも、レーザーカッターで使い捨てフェースシールドの製造を開始。そのデータをマイスタでも活用し、生産体制を整えた。透明シートから切り出した部品を自分で組み立てるタイプで、10枚1650円で販売する。

 中田さんは「2種類のフェースシールドを比較的安価で提供できるようになった。医院や福祉、サービス業などで必要としている人に使ってほしい」と話す。マイスタ加古川TEL079・440・7156

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