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加古川中央市民病院こどもセンターに飾られているアマビエの人形=加古川市加古川町本町
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加古川中央市民病院こどもセンターに飾られているアマビエの人形=加古川市加古川町本町

 毛糸で作った疫病よけの妖怪「アマビエ」の人形が二つ。加古川中央市民病院(兵庫県加古川市加古川町本町)こどもセンターのスタッフ詰め所に飾られている。一つはヒマワリを頭に着け、一つは太陽を胸に抱く。高さ10センチほどの人形は、新型コロナウイルス感染症と闘った看護師、医師らの絆を象徴する。(斉藤正志)

 子どもの軽症患者を受け入れた同センターは4月、看護師8人を専従スタッフに選抜した。選ばれた看護師は未知のウイルスへの不安が大きく、選ばれなかったスタッフには、対応を任せてしまって申し訳ないという気持ちが生まれた。

 医師3人を含む専従チームは、殺伐とした「コロナ」の言葉を使わず、「ひまわりチーム」と命名。これに対し、通常業務に当たるスタッフを「たいようチーム」と名付けた。

 感染防止のため、病室を隔離。スタッフ詰め所や動線も完全に分けられた。昼食を取る場所も、トイレも別々。二つのチームが行動を共にすることはない。

 看護師が手作りしたアマビエの人形が、二つの詰め所に置かれたのは、この頃だ。「離れて仕事をしていても、気持ちはみんな一緒だよ」の思いを込めた。

 両チームのスタッフは、名札や書類を挟むバインダーの裏に、アマビエ人形の写真のシールを貼った。「心は一つ」と言葉を添えたアマビエの絵も、ひまわりチームの詰め所の壁に張られた。

 4、5月に受け入れた子どもは6人。全員回復して退院し、院内感染も出さなかった。

 「ひまわりチームのメンバーは、『これからどうなるんだろう』という不安の中、ゼロから対応マニュアルを作ってくれた。たいようチームも、『何かできることはないか』と常にサポートしてくれた。今回のことで、さらに団結できた気がする」と看護師長の大庭由希子さん(48)。

 第2波に向け、「次は私が行きます」と専従チームに名乗りを上げる看護師もいるという。

 アマビエの人形が、少し誇らしげに見えた。

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