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工楽松右衛門3代の功績をまとめた冊子=高砂市高砂町今津町、工楽松右衛門旧宅
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工楽松右衛門3代の功績をまとめた冊子=高砂市高砂町今津町、工楽松右衛門旧宅

 江戸時代、日本の海運振興に貢献した工楽松右衛門(まつえもん)による加古川改修を顕彰するため、兵庫県高砂市教育委員会が冊子「湊(みなと)とともに-工楽松右衛門と江戸時代の高砂」を作った。松右衛門を名乗った工楽家3代が、高砂に残した功績を紹介。船が停泊できるように初代が河口を整備したことや、技術を受け継いだ2代目による新田開発、3代目の港の拡張など、郷土発展の礎を築いた足跡をたどっている。(若林幹夫)

 同市教委は工楽松右衛門旧宅が市に寄贈された2016年から、残された文書約1万1500点の調査を進め、19年3月には北海道や広島県で携わった築港の実績を報告書にまとめている。冊子は、海洋土木技術者として加古川右岸を改修した業績に焦点を当てた。

 初代松右衛門が技術者として知られるようになった1800年代初頭に、土砂の堆積で機能が落ちていた高砂港の再興を、地域住民から要請された経緯を説明。川のしゅんせつや、現在の三菱製紙高砂工場東側に築かれた土砂止めの堤について、図を付けて解説した。

 2代目は姫路藩の方針に従い、1820年前後に砂浜を埋め、海水を排水して新田を開発。現在のカネカ高砂工業所の一部にもなった。3代目は1860年代、2代目が築いた高砂町の新田南側に、新しい港を完成させた。

 ほかに、1911(明治44)年発刊の書物「西摂大観」に、初代の人物像が「相撲取(すもうとり)以上の骨格」「酒も二升位飲んでも平気」と描写されていたことなどを8編のコラムで触れている。

 高砂市教委文化財係の担当者は「全国的な活躍だけでなく、3代目までが郷土のために港の整備を手掛けるなど、高砂の近代化の礎を築いたことを知ってほしい」と話している。冊子は21ページ。税込み200円。市観光交流ビューローで販売している。

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