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弁財船の模型を寄贈した高田敬一さん=工楽松右衛門旧宅
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弁財船の模型を寄贈した高田敬一さん=工楽松右衛門旧宅

 江戸時代に廻船(かいせん)として海運物流の中心を担った木造帆船「弁財船(べざいせん)」の模型が兵庫県高砂市に寄贈され、7日、同市高砂町今津町の工楽松右衛門(くらくまつえもん)旧宅(旧工楽邸)で展示が始まった。20分の1の大きさで、当時の姿を忠実に再現している。模型を手掛けた元姫路市職員高田敬一さん(69)=姫路市=が同日、旧工楽邸でスタッフらに特徴を説明した。(若林幹夫)

 弁財船は16世紀初めから20世紀初めまで使われ、江戸中期以降は北海道から大阪までを日本海、瀬戸内海経由で結ぶ商船「北前船」として活躍した。高砂出身で海運振興に尽力した工楽松右衛門が丈夫でしなやかな帆布を発明し、弁財船はそれを使うことで輸送能力を飛躍的に向上させた。

 高田さんは在職中からヨットや木工が趣味で、寄贈した模型は長さ1・4メートル、高さ1・1メートル。実物は残っておらず、各地の神社に残る模型や絵馬から明らかにされた資料を基に、海事史の研究者のアドバイスも受けながら、半年かけて昨年6月に完成させた。橋の欄干のような柵や何枚も板を貼り合わせた船底、大ぶりのかじを復元し、松右衛門帆の形状も再現した。

 寄贈した船は3作品目という。旧工楽邸では、特徴的な船首と船尾の大きな反りについて「当時の入港税は船中央の幅などを基に決められていた。(より多くの荷物を積めるように)船の前後を反らすことで、輸送量を公称よりも6~8割増しにできた」などと解説した。

 模型には、高砂神社の「相生の松」にちなんだ松の葉の装飾や、工楽家の家紋「丸に九枚笹(くまいざさ)」を施すなど遊び心も。高田さんは「直線の部品がほとんどなく、1ミリ未満の精度で部品を削るのが大変だった。当時の船の技術は再現できたと思う」と話した。

 旧工楽邸の玄関そばに、北前船を解説するパネルと合わせて展示している。午前9時~午後6時。入館無料。TEL079・490・4790

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