東播

  • 印刷
表情が同じ。一時期に量産されたとみられる(石の宝殿研究会提供)
拡大
表情が同じ。一時期に量産されたとみられる(石の宝殿研究会提供)
おんびきを調べる高岡一彦さん(左)と浅原勝さん。協力者にミニチュアの陶芸作品をプレゼントする=高砂市米田町米田、米田公民館
拡大
おんびきを調べる高岡一彦さん(左)と浅原勝さん。協力者にミニチュアの陶芸作品をプレゼントする=高砂市米田町米田、米田公民館
お好み焼き店の店先に置かれたおんびき(石の宝殿研究会提供)
拡大
お好み焼き店の店先に置かれたおんびき(石の宝殿研究会提供)
表面が荒削り。小さいカエルを背負っている(石の宝殿研究会提供)
拡大
表面が荒削り。小さいカエルを背負っている(石の宝殿研究会提供)
生石神社の「石の宝殿」下の水を抜くと2体が現れる(石の宝殿研究会提供)
拡大
生石神社の「石の宝殿」下の水を抜くと2体が現れる(石の宝殿研究会提供)

 兵庫県高砂市の住民グループ「石の宝殿研究会」が、地域特産の竜山(たつやま)石から作られたヒキガエルの置物「おんびき」が玄関先などに置かれている民家や事業所を探している。幸福を呼び込む縁起物といい、昭和の成長期に開発された住宅の新築祝いで広まったとみられる。世代が変わっても忘れ去られることなく、高砂の魅力として記録に残そうと、同市内を中心に調べている。(若林幹夫)

 同研究会は2017年7月に発足し、同市阿弥陀町生石(おおしこ)の生石(おうしこ)神社にあるご神体の巨石「石の宝殿」や、高級石材として知られる竜山石の魅力発信に取り組む。調査は19年3月から人づてに情報を集めながら進めた。

 おんびきは、ヒキガエルを表す四国地方の方言。「幸せが返る」「若返る」などの語呂合わせから福を招くという。石の宝殿の下にも2体が向かい合って鎮座している。

 これまでに見つかったのは、高砂市米田町内などで約100体。石工が手掛けたといい、3色ある竜山石のうち一番柔らかく、今は希少となった表層の「赤竜石」が多い。大小さまざまあり、小さいカエルを背負っている像や、表面を滑らかに加工したものなどデザインは多彩。店先で客を出迎えたり、毎朝水を供えられたりしていた。

 同研究会は一つずつ写真を撮影し、場所や特徴と合わせて記録。持ち主におんびきが持つ意味を伝え、調査協力のお礼として、同研究会会長の高岡一彦さん(74)=高砂市=も通う米田公民館の陶芸教室で作られたミニおんびきの陶芸作品をプレゼントしている。

 高岡さんは「建て替えで捨てられてしまうおんびきもある。まだまだ見つかるはず」と期待。一緒に調査する同研究会の浅原勝さん(77)=加古川市=は「作る人が減ったので存在は貴重。値打ちがあることを知ってほしい」と話す。将来的には写真集にまとめることも検討し、情報を募っている。

東播の最新
もっと見る

天気(10月22日)

  • 23℃
  • 17℃
  • 80%

  • 20℃
  • 15℃
  • 80%

  • 22℃
  • 17℃
  • 80%

  • 21℃
  • 16℃
  • 80%

お知らせ