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水墨画「郷愁」が日光東照宮ののぼり旗の図案に採用された本田恩光さん=稲美町
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水墨画「郷愁」が日光東照宮ののぼり旗の図案に採用された本田恩光さん=稲美町

 兵庫県稲美町の水墨画家、本田恩光(おんこう)さん(77)の作品を図案に使ったのぼり旗が、日光東照宮(栃木県日光市)の境内に掲げられている。自身の故郷、鳥取県にある天台宗の古刹(こさつ)、三徳山三仏寺(みとくさんさんぶつじ)の参道を題材に描いた作品。戦後75年の節目に合わせ、芸術家100人の作品を旗にして、世界平和や新型コロナウイルスの感染終息などを願う企画で選ばれた。本田さんは「作品を見た参拝者の心が軽くなればうれしい」と話す。(門田晋一)

 本田さんは産業機器メーカーに勤め、定年を控えた55歳から独学で水墨画を始めた。全国の公募展で受賞を重ね、2011年に世界三大美術館の一つ、ロシアのエルミタージュ美術館に作品が展示されたほか、13年にはタイの国立大学の客員教授にも任命された。姫路KCC(神戸新聞文化センター)などでも講師を務める。

 旗に使われているのは「郷愁」と名付けた作品。高校時代の夏休みに体験学習で訪れた三仏寺の心象風景を表した掛け軸で、霧に包まれた長い階段を人生の修業に見立てた。墨の濃淡と繊細な筆遣いで、山中の静寂とすがすがしい空気を表現。13年、東日本大震災の被災地復興を祈願する展覧会が日光東照宮で開かれ、郷愁が賞を受けた。

 同宮などは今年、芸術作品を通して戦争のない世界や新型コロナの感染終息、7月に豪雨災害に見舞われた九州など被災地の復興を願おうと、のぼり旗を企画した。縦2メートル、横1・1メートルの旗を制作し、中心にはゆかりの芸術家の作品をデザイン。7月末~9月と10月1日~12月25日の2回に分けて50本ずつ設置し、郷愁は後半の一つに選ばれた。

 本田さんは「人に感動と安らぎを与えられるような作品にこだわってきた。100人の中の1人に選ばれたことはありがたいこと」と語った。

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