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吉野杉を使った鏡を手にする岡本清明社長=千代木工
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吉野杉を使った鏡を手にする岡本清明社長=千代木工

 コロナ禍でも売り上げを伸ばしている木工所が、兵庫県加古川市八幡町宗佐にある。木枠ミラー専門メーカー「千代(せんだい)木工」。企業向けの鏡の受注は激減したが、外出自粛を受けて、ヨガなど自宅で運動に励む“巣ごもり需要”が追い風になった。個人向けが大きく伸び、来年3月末の決算では年間売り上げで過去最高を見込む。この勢いに弾みを付けようと、高級木材「吉野杉」を使った製品も作り始めた。(笠原次郎)

 同社の鏡は約500種類に上る。相手先ブランドの生産が6割を超すが、残りは鏡を1枚から受注生産し、最短で3日後に発送する。新型コロナウイルスの感染が拡大した4月以降、全身鏡(約1万5千円)を中心に販売が大きく伸びたという。

 社長の岡本清明さん(64)は「企業からの注文が一時はゼロになった。個人のお客さんが増えたおかげで救われた」と振り返る。

 11月から吉野杉を使った鏡の製造を開始。木枠には従来、堅くて重い「ウォールナット」などの洋材を使用するが、岡本社長の妻で販売担当の取締役、佐起子さん(59)は「コロナ以降、グローバルではなくローカルが見直された。足元を見つめ直し、日本らしさを追求したかった」と新製品に挑戦した理由を話す。

 吉野杉の鏡作りでも、培ってきた製法が生きた。木枠は、鏡面とほぼ平らに張り付けており、ほとんど映り込まない。卵形に削って丸みを付け、立体的に仕上げている。白い木枠は和室にもなじむデザインになり、佐起子さんは「コロナによって新たな木材にチャレンジし、日本の良さを再発見できた」と話す。

 正方形や長方形など6種類あり、全身鏡(高さ161センチ、幅59センチ)は6万6千円。千代木工TEL079・441・9600

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