DV被害女性の転居先を加害男性に漏えい 加古川市職員

2021/03/09 21:22

加古川市役所=加古川市加古川町北在家

 兵庫県加古川市は9日、ドメスティックバイオレンス(DV)被害を受けて市外に移った女性の転居先が、誤って記された戸籍の付票を、加害男性に交付していたと発表した。市は女性が転居を希望した場合、費用負担などを支援するとした。 関連ニュース 「盛り上がってしまって…」当直中署内で性行為 女性巡査が不倫相手と 長すぎるお昼休み 職員7人を懲戒処分 「下半身が病気やねん」路上で女児に自分の局部示す 小学校男性教諭を容疑で逮捕

 市によると、女性は約3年前に市外に転居。男性と同じ戸籍から自身を除き、転居先の自治体で新住所を知られるのを防ぐ措置を申請した。後日、転居先自治体からの通知を受け、市民課で女性の新しい戸籍の付票に新住所が制限付きで記載されたが、担当職員が誤って前の戸籍の付票にも制限をかけずに新住所を記載したという。
 昨年12月、措置延長の手続きをした職員が誤記載に気付いたが、既に約2年前に加害男性から申請があり、戸籍の付票の写しを交付していた。女性に対し、男性からの接触はないという。(若林幹夫)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ