「対外試合」解禁で東播磨高が初の練習試合
2021/03/10 05:30
試合前の整列に向かう東播磨高校野球部員(奥)=三木総合防災公園野球場
第93回選抜高校野球大会に初出場する東播磨高校(兵庫県稲美町中一色)野球部は8日夕、三木市志染町三津田の三木総合防災公園野球場で、高校野球の対外試合解禁後、初の練習試合に臨んだ。広く選手の実力を試すため、二回以降は徐々にメンバーを交代。選手は「どんどんアピールしよう」と声を掛け合いながら、冬の鍛錬の成果を発揮した。(千葉翔大)
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加古川北高校(加古川市野口町水足)と対戦。東播磨は初回に6点を先制し、七回には2点を加えて快勝。選手28人が出場した。
五回から登板した2年の若杉錬投手(17)は、昨年の秋季近畿大会でベンチ入りを逃した。県大会では選ばれていただけに、「悔しかった」と振り返る。コントロールの向上を目指し、冬場は走り込みで下半身の強化に努めたといい、「ランニングシューズに穴が開くたびに、縫い合わせた」。試合では3イニングを投げて無失点に抑え、球速は3キロアップするという成長の足跡を残した。
2年の玉田廣明選手(17)は「1日に3千回スイングしたこともあったけど、手首を痛めてしまって…」。それでも冬のトレーニング期間は、バットを水平に保つことを意識して1日100~300回の素振りを続けた。試合では鋭い打球を放ち、「ベンチ入りと、その先のレギュラーを狙って、積極的な打撃をもっとアピールする」と話した。
センバツの登録メンバー18人は、12日までに決まる。