三島由紀夫ゆかり 加古川図書館が6月24日から休館
2021/04/10 05:30
6月24日から休館する加古川図書館=加古川市加古川町木村
兵庫県加古川市は9日、加古川図書館(同市加古川町木村)が6月24日から休館すると発表した。10月に予定するJR加古川駅前への移転準備のため。現在の建物は書庫として利用する方針で、作家の三島由紀夫が徴兵検査を受けた場所として知られる歴史的建造物の中に、関係者以外は入れなくなる。
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同図書館は1935(昭和10)年に加古川町公会堂として建築された。正面窓の幾何学模様のステンドグラスなど、アールデコ調の近代的な装飾が施され、県景観形成重要建造物にも指定されている。
老朽化して耐震性がない可能性があるため、市は解体も選択肢として、今後の方針を検討している。
同図書館は、機能を加古川ヤマトヤシキが入るカピル21ビル6階に移す。現在は約16万冊を所蔵。移転に伴い、蔵書管理のためのICタグを付ける。
休館中も返却ポストは利用できる。同図書館TEL079・422・3471
(斉藤正志)