3棋士が地元、加古川愛語る アベマ主催将棋大会に“出演”

2021/04/19 05:30

加古川ゆかりの(左から)船江恒平六段、稲葉陽八段、久保利明九段が加古川市を紹介する動画の一場面(ABEMA 第4回ABEMAトーナメント提供)

 兵庫県加古川市ゆかりの棋士として活躍する稲葉陽八段、久保利明九段、船江恒平六段の3人が、プロ棋士による将棋の団体戦「ABEMA(アベマ)トーナメント」にチーム「加古川観光大使」として出場している。大会に合わせ、主催する動画配信サービス「ABEMA」が制作した同市の紹介動画に登場。「棋士のまち」をアピールしている。(若林幹夫) 関連ニュース 「ひふみん」こと加藤一二三さん「私は天才、藤井七段は秀才」 藤井二冠封じ手、最高1500万円 王位戦3局分オークション入札終了 若手棋士が次々と頭角現す日本囲碁界 世界での位置づけは?

 大会は3人一組の15チームが参加。エントリートーナメントを勝ち抜いた3人による1チーム以外は、藤井聡太王位・棋聖や羽生善治九段ら14人の棋士によるドラフト会議で編成。会議に参加した稲葉八段が久保九段と船江六段を引き当てたことで、大会4回目で初めて加古川ゆかりの棋士によるチームが実現した。
 動画は約13分半。3人は「棋士のまち加古川」と書かれた青色の法被を羽織り、久保九段の同級生が営むJR加古川駅前のたい焼き店や、加古川ヤマトヤシキ7階の「かこがわ将棋プラザ」を訪れた。名物のかつめしを食べながら船江六段が突然、稲葉八段に新婚生活の話題を振る場面も見られる。
 タイトル戦が開かれる古刹(こさつ)・鶴林寺にも足を運んだ。対局会場となる部屋では、過去のタイトル戦で久保九段が羽織を裏返しで着ていたエピソードを明かした。最後に稲葉八段が「加古川をアピールするためには、どんどん勝ち進んでいくことが一番」と意気込みを語っている。
 3チームずつの予選リーグは、10日に配信が始まった。チーム加古川観光大使は初戦、藤井王位・棋聖のチームに負けたが、2試合目は24日に配信される。各リーグ2位までが本戦トーナメントに進む。各試合5戦先勝で1局の最初の持ち時間は5分。早指しのためスピーディーな展開が楽しめる。
 予選は毎週土曜の配信時は無料だが、加古川市の紹介動画とともに後日視聴は有料(月額960円)になる。

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