公共施設に無料Wi-Fi 時間限定で利用可能に 高砂、稲美
2021/05/12 05:30
無料Wi-Fiの機器と、使える場所に貼るステッカー=稲美町役場
兵庫県高砂市と稲美町は、来庁者らが無料で使える公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」のルーターを、それぞれ公共施設に設置し、運用を始めた。電子メールや会員制交流サイト(SNS)のアカウントで登録すれば、時間限定でインターネットを利用できる。無料Wi-Fiは加古川市も運用しており、公共施設で広がっている。
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いずれも、東播地域で整備が進む無線通信システム「地域BWA(広帯域移動無線アクセス)」の電波を活用。災害時には避難所で使えるようにする。
高砂市では、市役所本庁舎1階案内ロビーや中央公民館と7地区の公民館、総合体育館、文化会館の計11カ所で運用している。
オンラインゲームなどの目的外使用を防ぐため、利用時間は1回30分を1日3回までに制限。有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング機能」も設けている。予算は約490万円。
稲美町は、町役場1、4階▽いなみ文化の森▽いなみ野体育センター▽いなみアクアプラザ▽いなみっこ広場-の計5カ所。1回15分で切断されるが、1日4回まで接続できる。町議会の議員控室にも同様のルーターを設置した。
使いやすさを考慮して、フィルタリング機能は設けていないため、利用者自身がセキュリティー対策や、接続制限を行う必要がある。予算は約140万円。(笠原次郎、門田晋一)