加古川マラソン今年も中止 市長「ワクチン接種最優先に」

2021/05/27 05:30

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 兵庫県加古川市は、「加古川マラソン大会」「加古川ツーデーマーチ」「加古川市民レガッタ」の2021年度の開催を、20年度に続いて中止すると発表した。新型コロナウイルスワクチンの接種業務に多くの市職員が当たっており、岡田康裕市長は「早くから準備しないといけないイベントは、早くから中止を決め、ワクチン接種の人員確保を最優先にしたい」と話した。 関連ニュース 【こだま】 稲美中創立50周年を記念、リレー形式でマラソン走ろう 11月2日、住民らの参加募る <大会まで1カ月>神戸マラソンの魅力、意気込みを聞く 神戸学院大生ボランティア・安福瑞希さん

 加古川マラソン大会は1989年度に始まり、2019年度は約5200人が参加。今年は12月に予定していた。ウオーキングイベントの加古川ツーデーマーチは1990年度から続き、今年は11月に開催する方針だった。
 ボート競技大会の加古川市民レガッタは、94年度から開催。来年5月に開かれる生涯スポーツの国際大会「ワールドマスターズゲームズ」のオープン競技に認定され、今年7月の大会はそのリハーサル大会に位置付けられていた。
 各実行委員会の会長、委員長を務める岡田市長は、ワクチン接種業務に他の部署から応援職員を出し続けている状況を説明。「まだ先のイベントで感染状況が見通せないが、ワクチン接種が進まないと第5波が来てもおかしくない。大きなイベントほど先に動かなければならない」と述べた。(斉藤正志)

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