相続や遺言、成年後見… 高齢期相談の拠点開設 加古川
2021/05/28 05:30
「はりま相続ひろば」を開いた法務・会計梅谷事務所の梅谷正太さん=加古川市野口町良野
相続や遺言、成年後見など高齢期にまつわる相談にワンストップで対応する「はりま相続ひろば」が、兵庫県加古川市野口町良野にオープンした。司法書士をはじめ、土地家屋調査士や公認会計士ら各種の「士業」が所属する法務・会計梅谷事務所(高砂市)が、加古川市の拠点として設置。相談対応に加え、少人数のセミナーなども開催する。
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相続に伴う遺産分割や土地登記の変更、金融機関口座の解約など、家族が亡くなった際に必要な手続きは複雑で、対応できる士業もそれぞれ異なる。生前でも遺言作成、認知症に備えた家族信託などがある。同事務所は高齢期に直面する業務を専門に扱ってきたが、以前から「どこに何を相談すればいいのか分からない」との声が寄せられていた。
新たに開設した事務所は窓口対応に力を入れるため、親しみやすい名前にした。セミナーは専用スペースを設け、相続の基礎知識や相続税の生前対策などをテーマにする予定。5月8日にオープン記念セミナーを予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、延期した。
事務所代表の司法書士・行政書士の梅谷正太さん(43)は「相続は誰もがいつかは経験する。司法書士事務所などは敷居が高いイメージがあると思うが、気軽に相談して、心の中のモヤモヤをすっきりさせてもらえれば」と話す。相談のみは無料。はりま相続ひろばTEL079・446・7021
(若林幹夫)