地域と共に子育てを 加古川の商店街に保育園完成

2021/05/31 05:30

入園する子どもや家族らが訪れた内覧会=加古川市加古川町寺家町

 子どもたちの外遊びや催しで地域との積極的な交流を目指す保育園「かわのまちほいくえん」が、JR加古川駅南(兵庫県加古川市)の寺家町商店街内に完成し、30日に内覧会が開かれた。6月1日の開園を前に、入園する子どもや家族、住民らが訪れ、ガラス張りの開放的な園舎を見学した。 関連ニュース 待機児童数、西宮市が全国ワースト2位の121人 前年の倍以上 クイズや工作通じブルーベリーの魅力紹介 宍粟・波賀みどり保育園で食育講座 神戸市の保育所やこども園、25年度以降は新設せず 待機児童対策が大きく転換

 市民活動を支援するNPO法人「シミンズシーズ」(加古川市)が、子育てと地域づくりを掛け合わせた「まち保育」の実践として運営する。認可外だが、企業が主に従業員の子どもを預かる「企業主導型」とし、市内を中心に約30社と連携。開園時は0~5歳児17人が利用する。
 園舎は空きテナントビルを改装し、各年齢の園児が一緒に過ごせるようにワンフロアとした。給食室もガラス張りで、調理する様子を見ることができる。7カ月の長女を預ける会社員女性(27)=同市=は「保育園がなかなか見つからなかったので助かった。清潔感がある園舎でうれしい」と喜んだ。
 ビル2階にはコミュニティースペース「かわのまちリビング」も開設。内覧会に合わせ、横浜市立大国際教養学部の三輪律江(のりえ)准教授による「まち保育」がテーマのオンライン講演会も開かれた。(若林幹夫)

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