加古川でパラ聖火の披露式典 神鋼の高炉で採火、映像で紹介

2021/08/17 05:30

聖火のそばでダンスを披露するイーストパブリックモンキーズのメンバー=ニッケパークタウン

 東京パラリンピックを前に兵庫県加古川市内で採火された聖火を披露する式典が15日、同市加古川町寺家町のニッケパークタウンで開かれた。同市では、神戸製鋼所加古川製鉄所(同市金沢町)の高炉から種火を採った。 関連ニュース 神戸製鋼、22年3月期業績予想を上方修正 純利益400億円 神戸で神鋼株主総会 石炭火力への姿勢、質問相次ぐ 「試運転中止を」神鋼 石炭火力で住民らが反対運動

 採火は岡田康裕市長が事前に実施。会場では、高炉から溶けた鉄が取り出され、たいまつに着火する映像が流された。その後、兵庫大2年の太田萌絵さん(21)と3年の高岡美悠(みちか)さん(20)が、ともされたランタンを手に登壇した。
 式典で岡田市長は「溶岩みたいに流れて、むちゃくちゃ熱かった」と採火時の状況を紹介。司会者の女性は「パラリンピックの熱気のようですね」と応じた。
 続いて、東加古川公民館(同市平岡町新在家)を拠点にする障害者たちのダンスチーム「イーストパブリックモンキーズ」が踊り、パラアイスホッケー銀メダリストの上原大祐さんが共生社会をテーマに講演する映像が流された。
 市は動画投稿サイト「ユーチューブ」で採火の様子を公開し、16日には加古川市役所1階ロビーで聖火を展示した。(若林幹夫)

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