コロナ休校、公費で検査 子どもら希望者全員に 高砂市
2021/09/18 05:30
兵庫県高砂市は、小中学校や保育施設などで新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、休校、休園した場合、子どもと教職員の希望者全員に対する検査費用を、公費で負担することを決めた。同市では9月上旬、学童保育所でクラスターが発生した小学校で、感染を懸念して児童約200人が欠席する事態が起きており、迅速な検査で通学に対する不安解消につなげる。
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市は17日、予算1200万円を計上した補正予算案を市議会本会議に追加提案し、可決された。
学童保育所でクラスターが発生した小学校は、9月7日になってから休校とし、児童と教職員計550人が抗原定量検査を受けた。今後、小中学校や私立を含む認定こども園、幼稚園、保育所などでクラスターが起きた場合、市が検査費用を負担する。
また経済対策として、今年5~8月の売り上げが2019年同期に比べ30%以上減った中小事業者のうち、法人に最大40万円、個人事業主に同20万円を給付する事業も始める。可決された補正予算案に事業費9200万円が盛り込まれた。
17日の市議会では、市が市職員互助会に対して持つ全債権約4億6千万円を放棄する議案など計14議案を可決し、閉会した。(笠原次郎)