食の安全問う映画、加古川で上映へ 農薬や給食テーマ

2021/09/30 05:30

「食の安全を守る人々」の上映会を企画する春下充代さん=高砂市米田町

 がんの原因になったとして農薬の製造元を相手取った米国での裁判や、韓国で普及するオーガニック給食などを取り上げたドキュメンタリー映画「食の安全を守る人々」が10月22、24日、兵庫県加古川市加古川町寺家町の寺家町商店街内にあるコワーキングスペース(共有オフィス)「かわのまちリビング」で上映される。(若林幹夫) 関連ニュース カレンダーの古地図に部落差別の文言 丹波篠山市教委がデータ提供 18年にも市民から批判 【速報】明石市で新型コロナ5人感染 丹波篠山市、ワクチン接種予約を再開 12歳以上が対象


 作品は農薬の規制緩和や遺伝子を改変する「ゲノム編集」など農業を取り巻く現状と、食の安全についてあるべき姿を問いかける。
 農業をテーマにした映像を手掛けるフリーの映画監督原村政樹さんが監督、撮影、編集し、元農林水産相の弁護士山田正彦さんがプロデューサーを務めた。米国で遺伝子組み換えに反対する母親の会の事務局長や、有機栽培したコメの学校給食導入に取り組む研究者たちにカメラを向けた。
 上映会は、高砂市で体験農園を開く「ありがとうの種 農育楽園」と、地域づくり団体「加古川まちづくり舎」の共催。農育楽園を運営する春下充代さんは「農業や食の現状を知って考えるきっかけにしてほしい。子育て世代や農業に取り組もうとする企業に見てもらいたい」と話している。
 上映時間は103分。22日午後7時、24日午前10時半、同日午後2時半の3回上映。各回定員20人。大人1300円、学生千円、小学生以下無料。加古川まちづくり舎TEL079・423・5816

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