ピンク色に本堂照らし、乳がん早期発見呼び掛け 高砂・延命寺
2021/10/04 05:30
ピンク色にライトアップされた本堂=延命寺
青く澄んだ秋空が夕暮れに、バンド演奏の軽快な音色が静けさに変わる頃、寺の本堂がピンク色に浮かび上がった。乳がんの知識を広め、早期発見を呼び掛けるピンクリボン運動の一環で、兵庫県高砂市高砂町横町の延命寺が2日夜、シンボルカラーで本堂をライトアップした。10月は乳がん月間。
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参道沿いにはピンク色の灯籠が並んだ。本堂では、姫路市などで活動する4人組バンド「ナチュラルボーン」が、キーボードやアコーディオンなど楽器だけによるインストゥルメンタルの曲を披露。演奏後にライトアップされると、音楽を楽しんでいた人たちから拍手が起こった。
住職の榊原一磨さん(51)は「新型コロナで当たり前だったことが、当たり前じゃなくなった。生きることも病気になって初めて尊さが分かる。いかに生きるかを考えるきっかけにしてほしい」と話した。(若林幹夫)