高砂の東播広域ごみ処理施設で火入れ式 首長や工事関係者ら40人

2021/10/09 05:30

市町長らがボタンを押すと、焼却炉に点火された様子がモニターで映し出された=東播臨海広域クリーンセンター

 兵庫・東播2市2町が高砂市梅井6で建設している広域ごみ処理施設「東播臨海広域クリーンセンター」(愛称・エコクリーンピアはりま)がほぼ完成し、各市町長や工事関係者ら約40人による火入れ式が8日、同センターで開かれた。11月に試運転が始まり、来年4月には本格稼働する。 関連ニュース 近所のマンションにある、24時間使える“住民専用ゴミ捨て場”…勝手に捨てたらどうなる? 実は法律違反です【弁護士が解説】 環境装置「タクマ」増収増益 ごみ処理プラントの修繕好調 発泡スチロールの生ごみ処理器を開発 たつののメーカー 防臭、保温に優れる

 加古川、高砂市、稲美、播磨町からの排出分を担う可燃ごみ焼却場と不燃ごみ処理場、管理棟が約3ヘクタールの敷地にある。延べ床面積は約2万5千平方メートル。建設費は約240億円で、各市町が人口割で分担する。
 1日の処理量は可燃ごみが429トンで、不燃・粗大ごみは34トン。不燃ごみ処理場では異物を取り除いて破砕し、磁力や風力などで鉄類、アルミ類の資源を分別して回収する。
 火入れ式は管理棟であり、施工者の神鋼環境ソリューション(神戸市中央区)が主催。市町長や議長、同社の大濱敬織(たかお)社長ら計10人がボタンを押すと、可燃ごみの焼却炉に点火された様子がモニターに映し出され、出席者から拍手が起きた。高砂市の都倉達殊(たつよし)市長は「2市2町の住民の重要なインフラである施設に命が吹き込まれた。大切に守っていきたい」とあいさつした。
 11月からは可燃ごみ焼却場で各ごみステーションからの収集分の受け入れが始まり、来年4月までには不燃や事業系などのごみも順次受け入れていく。同市広域ごみ処理施設建設推進室TEL079・448・8766
(笠原次郎)

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