衆院選・兵庫10区 立候補者に聞く(上) 隠樹圭子氏(50)立・新

2021/10/21 05:30

隠樹圭子氏

■人「ど真ん中」の政治へ 関連ニュース 「2馬力選挙」巡り議論本格化 兵庫県知事選などで論点 来夏の参院選控え、公選法のあり方課題 健全な選挙のため法整備を 兵庫県議会が国に意見書提出 参政党が建築士の藤原氏擁立 次期参院選兵庫選挙区

 神戸市で2017年市議補選、19年市議選に立候補したが落選。今回、初めて国政に挑む。県内小選挙区からの立候補を党本部から打診され、「強い相手と戦いたい」と、前職が強固な地盤を持つ選挙区を志願した。
 阪神・淡路大震災では自宅が半壊し、救助や支援が届かない現実に直面。約20年勤務した介護現場では、職員の疲弊や、望む最期を迎えられない高齢者に接してきた。政治不信に陥り、自ら立つも夢破れたが、「あなた」と共に政治を変えよう-という党のメッセージを見て号泣。「人を『ど真ん中』に置いた政治」を目指し再起した。「経済のために人が右往左往している現状を変えたい」と語る。
 昨年9月に移り住んだ兵庫10区は「都市と自然が近い。食だけでなく、雇用などさまざまな『地産地消』が成り立つ地域」とみる。花嫁の白無垢(むく)を意識した白い服は、地縁のない選挙区に骨をうずめる決意の表れだ。
 座右の銘「和を以(もっ)て貴(とうと)しと為(な)す」は「熟議こそが政治の本質」と解釈する。休日は日帰り温泉へ。農産物直売所をのぞくのも楽しみだ。(広岡磨璃)

 【メモ】隠樹圭子(おき けいこ)1971年、神戸市東灘区生まれ。大阪芸術大芸術学部卒業後、タレントとして活動し、NHK連続テレビ小説にも出演。介護福祉士の資格を持ち、会社役員も務めた。

 【特集ページ】衆院選2021

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