衆院選・兵庫10区 立候補者に聞く(下) 渡海紀三朗氏(73)自・前=公推薦

2021/10/22 05:30

渡海紀三朗氏

■大学進学の格差なくす 関連ニュース 兵庫10区出口調査 渡海氏、全年代から支持 維新支持層の一部取り込む 自民・渡海氏、盤石の戦いで11選確実 立候補に迷いも「こんな政治ではいけない」 兵庫10区 兵庫1区井坂氏、4区藤井氏、5区谷氏、9区西村氏、10区渡海氏、11区松本氏が当選確実 衆院選

 -9期目の成果は。
 「日本経済を切り開く源泉は科学技術・イノベーション(技術革新)。党の戦略調査会会長を務め、10兆円規模の大学ファンドを発案した。世界と競える大学、研究者を育てる取り組みだが、年内に仕上げたい」
 -政府のコロナ対策は。
 「(菅政権が)7月末までに希望する高齢者のワクチン接種完了を目指したのは評価する。7月末を掲げて推進しなければ、ここまで速く進まなかった」
 -岸田首相の掲げる政策は。
 「高く評価する。特に、成長戦略で科学技術立国を挙げたこと。岸田首相は『成長と分配の好循環』を訴えている。成長の果実を広く行き渡らせ、中間所得層を厚くしようとしている」
 -初当選から35年。政治スタンスは変わったか。
 「基本は変わっていない。私が目指すのは、機会が均等に与えられる社会。例えば家庭の経済事情により、大学に進学できない子どもがいないようにしたい。格差をなくすため、授業料を国が立て替え、卒業後に所得に応じて払う制度設計はできている。導入を目指す」
(聞き手・斉藤正志)

 【特集ページ】衆院選2021

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