衆院選兵庫10区で期日前投票ハイペース 制度浸透、「密」回避が影響か

2021/10/30 05:30

加古川市ホームページ内の衆院選ページにリンクするバナー。加古川西高校美術部員がデザインした(同市選挙管理委員会提供)

 31日投開票の衆院選で、兵庫10区(加古川、高砂市、稲美、播磨町)の期日前投票が前回を上回るペースで推移している。制度が有権者の間に浸透してきたことに加え、新型コロナウイルスの感染対策として密集を避ける狙いもあるとみられる。ただ近年の選挙で、全体の投票率は期日前投票者数の多さとは必ずしも直結しておらず、低下傾向に歯止めがかかるか、各市町の選挙管理委員会をやきもきさせている。(笠原次郎) 関連ニュース 兵庫県知事選、期日前投票済ませた女性に誤って投票用紙渡す 神戸市北区選管 兵庫県知事選、出口調査結果をいち早くお伝え 投票終了後に速報予定 期日前・投票日とも 県知事選の投票率どうなる? 異例ずくめの選挙戦、期日前は過去最多 17日投開票

 10区の投票率は現行の小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降、2009年の67・55%をピークに、12年に58・71%、14年には49・36%と次第に低下。17年は台風接近の影響もあり、45・95%と最低になった。
 今回の衆院選で、20~28日に10区で期日前投票を済ませた人は計4万903人で、投票率は加古川市=11・05%▽高砂市=10・55%▽稲美町=19・76%▽播磨町=12・82%。前回同時期と比べて、各市町で1・44(播磨町)~3・19ポイント(稲美町)上昇し、10区全体では11・73%と前回を2・39ポイント上回っている。
 2市2市町とも26日から期日前投票者数が急増。加古川市選管の担当者は「コロナの感染対策として期日前投票を呼び掛けた効果や、政治への関心の高まりがあるのかもしれない」と推測。衆院選での期日前投票は今回が6回目となり、高砂市選管の担当者は「制度が有権者に浸透してきた」と指摘する。
 期日前投票は30日が最終日。午前8時半~午後8時に各市役所と町役場で受け付ける。他の期日前投票所は、加古川市が午前9時~午後6時に加古川西公民館と別府公民館、午前10時~午後8時にはイオン加古川店2階に設置。高砂市は午前9時~午後8時にイオン高砂店3階、播磨町は午後4時半~7時半にJR土山駅前の「きっずなホール」にもそれぞれ設ける。
【特集ページ】衆院選2021

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