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高さ約2メートルのオリーブの苗木を植える東播工業高校の生徒ら=加古川市平荘町里
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高さ約2メートルのオリーブの苗木を植える東播工業高校の生徒ら=加古川市平荘町里
斜面に整然と並ぶオリーブ=加古川市平荘町里
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斜面に整然と並ぶオリーブ=加古川市平荘町里

 加古川と深いゆかりのあるオリーブの木を、古里のシンボルに-。地元への愛着を深めようと、兵庫県加古川市平荘町里の丘陵地に、オリーブの苗木100本が植えられた。市民団体と里町内会、東播工業高校(同市東神吉町神吉)の3者が協力。今後は町内会を中心に手入れを続け、5年後に成長したオリーブの実を採る「収穫祭」の開催を目指す。(広岡磨璃)

 日本最古とされるオリーブの木は3本あり、うち2本は同市別府町本町1の宝蔵寺境内にある。もともとは明治時代、殖産興業の一環で、国が現在の神戸市中央区で開いた「神戸オリーブ園」にあったとされる木。農業官僚前田正名(まさな)と親交の深かった多木化学(加古川市)創業者の多木久米次郎が、譲り受けたと伝えられる。

 この歴史を、現代の地域活性化に生かそうと着目したのが、加古川商工会議所建設業部会の呼び掛けで発足した団体「オール市民で加古川イキイキふるさと創りの会」。同会は2013年から、人口減少対策や活性化策について話し合ってきた。前川容洋(やすひろ)幹事(79)によると、「オリーブを育てることで、魅力ある古里を協力してつくるという意識を広げたい。実や葉は地域住民の健康長寿にも役立つ」として植樹を決めた。

 趣旨に賛同し、里町内会が場所を提供。町内会は地元の丘陵地を、水害などの緊急避難場所を兼ねた「里小山ふるさと公園」(約1万平方メートル)として整備しており、うち南東に開けた約4千平方メートルをオリーブの林にすることにした。県の緑化支援事業を活用し、町内会が苗木などを購入した。

 10月にあった植樹作業では、東播工業高校土木科の2年生が活躍。男子生徒(16)は「植えるのは難しかったけど、でっかく、ぶっとくなった木を、また友達と見に来たい」と汗を拭った。

 同30日には植樹祭があり、オリーブ園が完成。手入れは町内会の有志を中心に、同校生徒も随時手伝う。高さ3メートルほどの大きさに育てる計画で、実の活用法については今後検討する。

 町内会の前川忠範会長(61)は「これから何世代にもわたって愛されるオリーブ園となり、若い人が地元に残るきっかけにもなればうれしい」と期待を込める。

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