医療従事者に3回目のワクチン接種 加古川中央市民病院で開始 新型コロナ

2021/12/14 05:30

3回目のワクチン接種を受ける潤井誠司郎院長補佐=加古川中央市民病院

 医療従事者への3回目の新型コロナワクチン接種が13日、東播地域の公立病院では初めて、兵庫県加古川市加古川町本町の加古川中央市民病院で始まった。4月に2回目を受け、8カ月以上経過した同病院の職員約950人が、今月22日までの平日8日間に接種を受ける。 関連ニュース 【感染症とケネディ氏】米国ではしか猛威、死者も 「反ワクチン」長官影響か 兵庫県のコロナワクチン副反応相談窓口、31日に終了 【アフリカのワクチン生産】コロナ後も遠い自給自足 米援助凍結追い打ちに

 医療従事者への接種事務は、2回目までは県が担ったが、3回目からは市町が担当。同病院では、市から届いた米ファイザー製を使用した。
 院内のホールで、職員が順に医師の問診を受け、看護師から腕に注射された。副反応で業務に支障が出ないように、各職場内で職員が分散して接種を受ける。
 同病院はコロナの軽症、中等症、重症の患者に対応し、小児や妊婦の入院も受け入れている。脳神経外科医の潤井(うるい)誠司郎院長補佐(64)は「感染状況は国内で沈静化しているが、海外では拡大している。オミクロン株についても詳しく分かっておらず、地域住民の健康を守るため、気を緩めてはいけない」と話した。
 市内の他の病院でも、今月中に順次、職員向けの接種が始まる。病床を持たない診療所の職員らには、市が来年1月から集団接種を行う予定。(斉藤正志)
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