コウノトリ40羽が飛来 加古川・野田池、餌場に定着か

2021/12/25 05:30

浅瀬で餌をついばむコウノトリの群れ=野田池

 国の特別天然記念物コウノトリが一度に40羽以上、兵庫県加古川市志方町岡の野田池に飛来した。同池には2020年度も、東播磨地域(加古川、高砂、明石市、稲美、播磨町)にあるため池で最多の31羽が訪れており、餌場として定着しつつあるようだ。 関連ニュース 黄金の水面に映えるコウノトリ 兵庫のため池 飛来シーズン 欠けた月と2羽のコウノトリ、絵になる共演 ため池で“バカンス” 東播磨へコウノトリ続々飛来

 地元の住民によると、21日に30羽以上、22日には40羽以上が訪れた。池の周囲を散歩する住民や写真愛好家が、餌をついばむコウノトリの群れにじっと視線を注いでいた。
 同池は広さ2.1ヘクタールで、県が05年までに約2億円かけて改修し、地元の岡水利組合が管理。秋に水が抜かれ、翌年1月末には田植えに向けて水をため始めるため、それまでの浅瀬が餌場となっている。
 地元町内会長を務める上野忠啓(ただひろ)さん(75)は「コウノトリが来始めて4年目になるが、数がぐっと増えてきてうれしい」と話した。(笠原次郎)

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