ワクチン副反応で療養中にイベントや温泉へ フェイスブックで判明 加古川市職員を処分
2022/02/25 18:49
加古川市役所=加古川市加古川町北在家
兵庫県加古川市教育委員会は25日、新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応による療養期間中に、不要不急の外出をした上、市教委の事情聴取に虚偽の説明を重ねたとして、市立小学校の女性調理師(49)を減給10分の1(6カ月)とする懲戒処分を発表した。
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市教委によると、女性は昨年10月28日に1回目のワクチン接種を受け、体のだるさなどの副反応が治まらないため、医師の診断を受け、11月9日~12月14日の自宅療養が認められた。
しかし、フェイスブック(FB)に外出中の様子を紹介しているのを同僚が発見し、学校を通じて市教委に連絡。12月6日の市教委の聞き取りに対し、女性は「(療養期間中は)一切、外出していない」と話し、FBに掲載しているのは過去のイベントの写真だと説明した。しかし同じイベントに参加した人のFBページの写真にも、女性が写っており、療養期間中だったことが分かった。
さらに、FBには県外への日帰り旅行の写真もあり、市教委が説明を求めたところ、女性は「去年に行った」と説明。市教委がデータを確認すると撮影時期は前年だったが、ファイル名に療養期間中の日付が残っていたため、再度問いただしたところ、証拠を隠そうとデータを改ざんしたことを認めた。女性は美容院や温泉施設などにも出掛けていたという。
市職員懲戒審査委員会は、不要不急の外出に加え、虚偽の説明を繰り返したことは悪質性が高いと判断。免職、停職の次に重い減給処分とした。
女性は「少しぐらいなら外出しても問題ないと思った。(事情聴取に対し)最初にうそをついて、本当のことを言い出しにくくなり、うそを重ねてしまった」と話しているという。(斉藤正志)