幼児の遊び場、調理室、屋外広場…加古川の交流施設「かこてらす」、4月1日開業

2022/03/06 05:30

4月にオープンする「かこてらす」(右奥)と、屋外広場=加古川市平岡町一色

 東加古川公民館と東加古川子育てプラザが入り、4月1日にオープンする複合施設「かこてらす」(兵庫県加古川市平岡町一色)が完成し、2月下旬に内覧会が開かれた。市職員ら関係者約30人が参加し、開放的な屋外広場やレンガ調の建物を見学。市の担当者は「自慢できる場所になった」と話した。(千葉翔大) 関連ニュース 【写真】「こどもひろば」。絵本を置くスペースも 地域と共に子育てを 寺家町商店街に保育園完成 加古川【動画】 「アリオ加古川」オープン 加古川市とイトーヨーカ堂など協定


 同施設は、閉院した加古川東市民病院の跡地に、市が27億3900万円かけて建設。2020年11月に着工し、約1年で完成した。
 かこてらすは鉄骨2階建て、延べ床面積2600平方メートル。1階の同プラザには、幼児向けのイベントも開ける遊び場「こどもひろば」(250平方メートル)がある。子どものけがを防ぐため、床材にクッション素材を採用し、ガラス張りの窓からは太陽光が降り注ぐ。同公民館は2階に入り、和室2部屋や5台のキッチンを備えた調理室などを設置した。
 建物南側には、約3750平方メートルの屋外広場を設けた。芝生を張り、3歳前後と4~6歳児を対象とした2種類の滑り台など、計5種類の遊具を設けた。噴水やあずまやも配置されている。
 また同施設西側には、東消防署の消防署棟(鉄骨3階建て)と訓練棟(同4階建て)も移され、5月から運用が始まる。敷地面積は計約1万7千平方メートル。芝生広場からは、消防隊員の訓練が見られる。
 設計などを担当した、加古川市政策企画課の守安佑太さん(33)は「幅広い世代が交流し、日常的に使ってもらえるような愛される施設にしたい」と力を込めて語った。

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ