木彫りで表現細やか 元幼稚園長・101歳の女性が30年間の作品披露 播磨町

2022/03/17 05:30

佐伯美代子さんが作った木彫りの作品=東部コミュニティセンター

 兵庫県播磨町立幼稚園の元園長で現在101歳の佐伯美代子さん(同県加古川市)が、80代後半までの30年間で手掛けた木彫り作品の展示会が、播磨町二子の東部コミュニティセンターで開かれている。会場には、緻密に彫った花や鳥が装飾された壁掛けや時計など約40点が並ぶ。31日まで。(門田晋一) 関連ニュース 明石で249人コロナ感染 幼稚園、保育園でクラスター 播磨西幼稚園、来春から認定こども園移行へ 町の私立保育所、土地取得困難で公募不調 明石で新たに307人感染 幼稚園3園でクラスター


 家族によると、佐伯さんは神戸市内の小学校で教員を務め、1973(昭和48)年から78年までは、播磨町内の幼稚園で園長を務めた。50代で退職し、趣味の木彫りに没頭。約30本の彫刻刀を使い分けて制作に励んだという。現在は、加古川市内の高齢者施設で過ごしている。
 今回は、50代後半から80代後半まで約30年間の創作活動で作った、小物や家財道具を初めて出品。縦約40センチ、幅約80センチの壁掛けは、実ったブドウや枝葉、実を狙うリスが立体的に浮かび上がる。縦約40センチ、幅約20センチの額の周囲にもバラをあしらい、花びらが重なる様子や葉の葉脈まで細かく表現している。
 佐伯さんの次男の妻、好子さん(75)は「前向きな気持ちで取り組んだということが伝わればうれしい」と話す。午前9時~午後9時(31日は正午まで)。同センターTEL078・943・6611

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