国鉄高砂線、別府鉄道、三木鉄道… 東播磨を走った懐かしい鉄道写真展

2022/03/24 05:30

国鉄高砂線や別府鉄道などを捉えた写真が並ぶ会場=松風ギャラリー

 廃線となった国鉄高砂線や別府鉄道など、東播地域を走っていた懐かしい車両や沿線風景などの写真を展示する「東播磨を走った鉄道写真展」が、兵庫県加古川市野口町良野の松風ギャラリーで開かれている。1950年代から2010年代までを収めた30枚が並ぶ。4月3日まで。(千葉翔大) 関連ニュース 線路に立ち入って撮影、電車を止めた…「撮り鉄」の“迷惑行為”は罪にならない?【弁護士が解説】 「のぼれる灯台」全国16カ所紹介 丹波篠山出身の吉田さん、フォトエッセー出版 <話題の人>大手メーカー広報担当で鉄道写真家・岡内祐治さん ローカル線の魅力活写


 地域の歴史を後世に伝えるため、同ギャラリーが鉄道をテーマにした写真展を毎年開催している。会場には、いずれも同市在住のアマチュア写真家竹中計夫さん(88)や市民グループ「播磨の歴史を語る会」の三浦孝一代表(82)、市美術協会会員の松尾雅史さん(61)による力作や、同市の所蔵写真などが展示されている。
 竹中さんが1972年に撮影した1枚は、現在は住宅街になった同市加古川町平野付近を蒸気機関車が走る姿を捉えたもの。2011年5月に松尾さんが切り取った電車は、同県西脇市出身の美術家横尾忠則氏がデザインしたJR加古川線の「ラッピング電車」。黄や赤、ピンク色に彩られた車体に人の目のイラストが描かれた、横尾氏の独特な世界観が目を引く。
 同ギャラリー職員の東条美咲さん(34)は「幅広い世代に来てもらい、別府鉄道や高砂線が走っていた頃の町並みも楽しんでほしい」と呼び掛ける。
 午前9時~午後5時。無料。同ギャラリーTEL079・420・2050

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