県内最大のため池で「弁天祭」 田植え前に、水の恵みと豊作願う

2022/05/13 05:30

豊かな水の恵みを願った弁天祭=加古大池(提供)

 田植えシーズンを前に、水に恵まれ稲が育つよう祈る神事「弁天祭」が、兵庫県稲美町加古の加古大池であった。農業用水などを管理する県加古土地改良区の役員約20人が、同池に祭られた水の神「弁財天」に祈願した。 関連ニュース 加西病院「建設地を変更」 高橋市長、方針転換表明 「用地、25年初頭までに選定」 まるで「ツバメ団地」、軒下に50個近い巣 ふんよけの傘カラフルに 丹波篠山のゴルフ場 雇用促進、地域活性へ協定 丹波市とリクルート 28日にはセミナー

 同池は江戸時代、加古地区の新田開発に伴い築造され、満水面積は約49ヘクタールを誇る県内最大のため池。周辺の田んぼ計約300ヘクタールに水を供給している。神事は約100年前から執り行っているという。
 神事では、同池の土手に祭壇を組み、野菜や米、酒などを奉納。近くの加古八幡神社の中嶋邦弘宮司(75)が祝詞を読み上げて、十分な水が確保できるよう祈った。
 同土地改良区の山口剛(かたし)理事長(77)は「水が少なくなる8月中旬から9月にかけて、水量に恵まれてほしい」と話した。(門田晋一)

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