地元果樹で新リキュール 日本酒、スモモや梅使用 すっきり爽やかな風味に 加古川の酒造会社

2022/06/07 05:30

みとろ観光果樹園で収穫された梅やスモモを使ったリキュール「みとろの実」=加古川市上荘町見土呂

 兵庫県加古川市野口町良野の酒造会社「岡田本家」が、自社の日本酒と市内の果樹園で収穫したスモモ、梅を使った新リキュール「みとろの実」を作った。すっきりした甘さと果実の爽やかな風味をぎゅっと凝縮した味わいで、同市内の2カ所で販売している。 関連ニュース ウナギエキス一切使わず「ほぼうなぎ」 カネテツの人気シリーズ、初の「ウナギフリー」実現 半世紀前に消えた幻の「カコ・コーラ」はどこへ? 亡き人の情熱が生んだ空き瓶発見秘話 飲むことで環境にやさしい「地エネの酒 環」 6月神戸阪急で「生酒」デビュー

 地域資源を生かした酒造りを目指し、同社の岡田洋一代表(42)が「みとろ観光果樹園」(同市上荘町見土呂)に協力を依頼した。
 同社は日本酒「盛典(せいてん)」を製造しているが、今回のリキュール開発のため岡田代表は新たに製造、販売が可能な免許取得から始めた。
 約12ヘクタールの同園ではブドウや柿、栗など5種類の果樹を栽培している。
 同社はリキュールに使うスモモと梅のうま味を引き出すため、まず収穫した果実を冷凍保存し、その後、酒蔵タンクに「盛典」と氷砂糖、果実を一緒に入れて熟成。日本酒独特のきりっとした辛口の風味と、果実の酸味が広がる味に仕上がった。
 岡田代表は「日本酒の魅力は、若い世代に届きにくい印象がある。みとろの実が20、30代の人が日本酒に親しむきっかけになれば」と期待を寄せる。
 各種200本限定。500ミリリットルで1430円。JR加古川駅南の加古川ヤマトヤシキと、岡田本家直売所(同市野口町良野)で販売している。同社TEL079・426・7288
(千葉翔大)

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