小林製薬、加古川の小学校に洋式トイレプレゼント 喜ぶ児童「みんな困らなくなった」

2022/09/16 05:30

新しく設置された洋式トイレに喜ぶ児童=西神吉小学校

 製薬会社「小林製薬」(本社・大阪市)から、西神吉小学校(兵庫県加古川市西神吉町西村)に洋式トイレ2基がプレゼントされ、14日に同校で寄贈式が開かれた。 関連ニュース 性知識伝えるトイレ紙 小学校に贈呈 「握れ」「閉めろ」「流せ」…若き男子学生たちに向けたトイレの貼り紙が話題 「うける」「勉強になる」 神戸の小学校に「靴箱」がないのはなぜ?


 洋式に慣れ、学校で和式を利用しない子どもが増加。トイレ関連の商品も多く手がける同社は、児童に快適なトイレ空間を提供したいと、社会貢献活動の一環で全国の小学校への寄贈活動を続けている。
 洋式トイレを贈られた学校は、県内3校目という。以前は洋式が1基ずつしかなく、休み時間には和式を使わない児童の行列が問題となっていた。事業を知った同校の養護教諭が、同社の活動に応募。夏休み中に、6年生の教室横にある男女それぞれのトイレに、1基ずつ設置した。これで洋式は2基ずつになり、併せてフローリングの張り替え工事も行われた。
 贈呈式では、6年生69人を前に、同社の二階堂賢(まさる)品質保証監査部長が「きれいに使い続けてほしい」とあいさつ。その後、同社社員によるトイレ掃除の特別授業もあり、児童はスポンジで汚れを落とす方法や、雑巾の使い分け方を学んだ。
 同校の女児(11)は「前まで薄暗くて汚いトイレが嫌だった。洋式が増えてみんな困らなくなった」と話した。(児玉芙友)

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