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 化学兵器が使用されたとみられるシリア東グータ地区ドゥーマのアパートで、「この窓の外にミサイルが着弾した」と証言するナサル・ハナンさん=16日(共同)
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 化学兵器が使用されたとみられるシリア東グータ地区ドゥーマのアパートで、「この窓の外にミサイルが着弾した」と証言するナサル・ハナンさん=16日(共同)
 化学兵器が使われた疑いのあるシリア・ダマスカス近郊東グータ地区ドゥーマで、壊れた建物の前にたたずむ人々=16日(AP=共同)
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 化学兵器が使われた疑いのあるシリア・ダマスカス近郊東グータ地区ドゥーマで、壊れた建物の前にたたずむ人々=16日(AP=共同)

 【ドゥーマ共同】シリアのアサド政権は16日、首都ダマスカス近郊の反体制派の拠点で政権軍による化学兵器攻撃があったとされる東グータ地区ドゥーマを共同通信など一部外国メディアに公開した。被害を受けたという住民らが取材に応じ「塩素のようなガスで私の家族9人を含む約50人が死亡した」などと詳細に証言した。

 日本や欧米のメディアが現場に入ったのは初めてで、化学兵器攻撃が実際にあった可能性が極めて高いことが確認された。

 米英仏は14日、アサド政権軍がドゥーマで化学兵器を使用したとしてシリア攻撃に踏み切ったが、動かぬ「証拠」は提示できておらず、アサド政権や後ろ盾のロシアは否定している。

 住民らは「化学兵器を使用したのはアサド政権ではなく、反体制派武装組織イスラム軍」とも証言したが、具体的根拠は示さなかった。兵器の使用者など機微に触れる部分の証言には、取材を取り仕切った政権軍と情報省のプロパガンダが含まれている恐れがある。

 証言したのはドゥーマ中心部、シュハダ(殉教者)広場近くの4階建てアパートで被害に遭った住民ら。ミサイルが着弾した7日午後7時ごろ、政権軍などの空爆を避けるため女性や子供ら多数の住民が地下室にいた。

 ナサル・ハナンさん(20)は「ミサイルがアパートに着弾し、塩素のような臭いの煙が建物内に広がった」と証言。全員が強い息苦しさと激しいせき、倦怠感などを訴えた。顔が赤らみ、目を見開いて口から泡を吹く人もいた。多くは屋外に逃げ出したが、その後自宅や路上で倒れ、死亡した。

 ハナンさんは自宅で幼児を含む数人が死亡している写真を示し「弟のハムザ(18)はこの台所、この幼児2人はこのソファで息絶えた」などと説明した。

 ドゥーマでは化学兵器禁止機関(OPCW)が調査を始めたとみられるが、ハナンさんは「ロシアの調査団しか来ていない」と語った。

 14日に政権側が完全制圧したドゥーマはイスラム軍の本拠地だった。道路沿いの目につく建物はほぼ崩れ落ちており、政権軍とロシア軍による攻撃の激しさを物語った。

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