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 「笑いの吹き替えは体力勝負。他の演技に影響しないよう、収録では笑い声を上げる場面を全て後回しにしてもらった」と話す平田広明
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 「笑いの吹き替えは体力勝負。他の演技に影響しないよう、収録では笑い声を上げる場面を全て後回しにしてもらった」と話す平田広明

 アメコミヒーロー・バットマンの宿敵誕生までを描いた映画「ジョーカー」(ブルーレイ&DVDが29日発売)。気弱な男から希代の悪役へと変貌する主人公アーサーの日本語吹き替えを務めた声優の平田広明は「すごい俳優の声を担当させてもらった。自分の代表作の一つになる」と話す。

 主演ホアキン・フェニックスの鬼気迫る演技が絶賛され、今年の米アカデミー賞で主演男優賞を含む最多11部門にノミネートされた話題作。

 数々の洋画で名優たちの声を演じてきた平田も、初めはその怪演に圧倒されたという。「アーサーが乗り移ったようなすごみを感じた。これを吹き替える方の身にもなってくれよ、という心境でした」と振り返る。

 役作りでは、フェニックスの演技を「吐く息一つまで」丹念に観察した。特に労力を費やしたのは、作品を象徴するアーサーの甲高い笑い声だ。息継ぎなどのタイミングを合わせるため、収録前には「部屋で一晩中、DVDを見ながら笑っていた」と苦労を明かした。

 印象深いせりふは、アーサーがソーシャルワーカーとの面談で漏らした「つらいのはもうたくさんだ」の一言。「そのつぶやきだけで、作中には描かれていないアーサーの不遇な半生が観客に見えてくる。そんなホアキンの上質な芝居を、多少なりとも再現できていたらうれしい」と語った。

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