2018年9月6日の北海道地震で最大震度7を観測し、土砂崩れなどで37人が犠牲になった厚真町は11日、約1キロにわたって斜面が崩壊した吉野地区に献花台を設置した。お盆を前に、町民らは亡くなった同僚や友人に思いをはせながら花を手向けた。
吉野地区では19人が亡くなった。斜面を草木が覆い始めたが、ところどころ茶褐色の山肌がのぞき、土砂崩れの記憶を刻んでいた。
花束を手に訪れた町総務課の木戸知二参事(62)は、約30年の付き合いだった同僚の中川信行さん=当時(62)=を亡くした。「2年はあっという間だな…」と話した。
