兵庫県教育委員会は24日、顧問を務めていた柔道部の男子生徒2人に体罰を加え重軽傷を負わせたとして、神戸地検伊丹支部に傷害罪で起訴された同県宝塚市立長尾中の教諭、上野宝博被告(50)を懲戒免職処分とした。
県教委担当者は「指導の範囲を逸脱した傷害事件で、最も重い処分を下した」と説明。生徒への体罰や傷害で教員が免職となった事例は「過去に記憶がない」と話した。上野被告は調査に「厳しい指導をしたという認識だったが、後から事の重大さを自覚し反省している」と釈明したという。
上野被告は2011~13年に前任校でも体罰を理由に計3度の懲戒、訓告処分を受けていた。
