神奈川県座間市のアパートで2017年、男女9人の切断遺体が見つかった事件で、強盗強制性交殺人などの罪に問われた無職白石隆浩被告(30)の裁判員裁判が26日、東京地裁立川支部(矢野直邦裁判長)で開かれ、検察側は「2カ月の短期間に9人もの若く尊い命が奪われ、万死に値する」として死刑を求刑した。弁護側が最終弁論して結審する。
被害者らはツイッターに「死にたい」と書き込むなどしており、殺害の承諾の有無が争点。
検察側は論告で、被害者が失神するまで抵抗を続けたという被告の供述は信用できるとして「殺害の承諾がなかったことに疑いを差し挟む余地はない」と指摘した。
