公選法違反罪に問われた参院議員河井案里被告(47)=公判中=が初当選した昨年7月の参院選を巡り、車上運動員に違法な報酬を支払ったとして同法違反罪に問われた公設秘書立道浩被告(55)の懲役1年6月、執行猶予5年の刑が確定した。最高裁の11月25日付の上告棄却決定に対し、同30日の期限までに異議申し立てをしなかった。
検察側は、立道被告が連座制の対象となる「組織的選挙運動管理者」に当たるとして、年内にも案里議員の当選無効を求める行政訴訟を広島高裁に起こす。検察側の勝訴が確定すれば案里議員は失職し、参院広島選挙区での立候補が5年間禁じられる。
