山梨県で2016年、貴金属買い取り店店長を殺害したほか、会社役員を金品目的で襲って死亡させたとして、強盗殺人や強盗致死などの罪に問われた無職武井北斗被告(27)の控訴審判決で、東京高裁は1日、無期懲役とした一審甲府地裁の裁判員裁判判決を支持し、被告、検察側双方の控訴を棄却した。
平木正洋裁判長は一審同様、主導的な立場で犯行に関与しており、刑事責任は重大だと指摘する一方、「計画性が極めて高いとまでは言えない」として一審の量刑は妥当だと判断した。控訴審で検察側は死刑とするよう求め、弁護側は無期懲役は重すぎると主張していた。
