神戸市営住宅で2018年、同居の元妻を殺害し遺体を押し入れに隠したとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた住所不定、無職津田信明被告(51)の裁判員裁判の論告求刑公判が2日、神戸地裁(野口卓志裁判長)で開かれ、検察側は懲役18年を求刑した。弁護側は殺人罪について無罪を主張し、結審した。判決は8日。
検察側は論告で「元妻が仕事を失ったため、収入のある別の女性と暮らそうと考えた」と指摘。「元妻が家を出て行かないことに疎ましさを募らせ殺害した。動機があまりに身勝手で悪質だ」と述べた。
津田被告はこれまでの公判で「やっていない」と殺人罪を否認している。
