福岡県篠栗町で5歳だった男児が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死の疑いで逮捕された碇利恵容疑者(39)の親族が福岡児童相談所(春日市)に生存確認などを複数回訴えた相談を、児相が町に一度も伝えていなかったことが5日、児相や町への取材で分かった。
児相と町は児童福祉法に基づく要保護児童対策地域協議会の構成組織。町によると、児相が遠方にあることから、安全確認は町の担当部署が行う取り決めになっている。
児相の森本浩所長は5日取材に応じ「死亡という結果は重く受け止めているが、当時の対応としては適切だった」と主張した。
