【北京共同】中国の全国人民代表大会(全人代)は8日、香港の選挙制度見直しに関する決定案の本格審議に入った。議案は未公開。中国共産党に批判的な民主派勢力の政治参加を阻む改変の枠組みを示すもので、最終日の11日に採択する。欧米や香港社会の批判は顧みず、中央主導で「新たな香港の特色ある民主選挙制度」を作る構えだ。
栗戦書常務委員長(国会議長)は8日の常務委の活動報告で「『愛国者による香港統治』を確実にし、長期繁栄と安定に法律的保障を与える」と強調した。
全人代開幕の5日、出席した香港選出の代表(議員)団や林鄭氏は、選挙制度見直しへの支持や歓迎を表明していた。
