2020年に4歳の長女を刺殺したとして、殺人罪に問われた無職小笠原沙織被告(34)は28日、秋田地裁(柴田雅司裁判長)の裁判員裁判初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。検察側、弁護側の双方が被告は当時心神耗弱状態だったと主張した。
検察側の冒頭陳述によると、被告は秋田県由利本荘市の夫の実家で、義父母ら計7人で生活。家事などの負担が重く、事件直前には「夫の実家から疎まれていると感じ、自殺を考えた」と指摘した。
起訴状などによると、20年7月2日、由利本荘市の車内で娘の千愛ちゃんの胸を刃渡り約10センチのフルーツナイフで刺し、殺害したとしている。
