総務省が1日発表した5月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0・1ポイント上昇の2・6%で、今年1月以来、4カ月ぶりに悪化した。ただ、総務省の担当者は「新型コロナウイルスの感染が落ち着き、より良い条件の仕事へ転職しようと自発的に離職した人が増えたことが影響している」と説明。雇用情勢は持ち直しているとの見方を示した。
厚生労働省が1日発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0・01ポイント上昇の1・24倍で、5カ月連続で改善した。新型コロナの感染者数減少で宿泊・飲食業の新規求人数が伸びた。
有効求職者数(同)も、4カ月ぶりに前月を上回った。
