大阪府富田林市で昨年6月、小野優陽ちゃん=当時(2)=が自宅の柵内に放置されて死亡した事件で、保護責任者遺棄致死罪などに問われた無職桃田貴徳被告(52)の裁判員裁判公判が21日、大阪地裁堺支部で開かれた。共犯の祖母の小野真由美被告(47)=同罪で起訴=の証人尋問が行われ、弁護側の質問に「(優陽ちゃんに)申し訳ない気持ちでいっぱい。(亡くなった責任は)私にあります」と涙ながらに述べた。

 昨年6月27~29日、泊まりがけで大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行った際には桃田被告とは同居を解消していたと証言。「わが家と関係ない」として、自宅に残され29日に熱中症で亡くなった優陽ちゃんの世話についても説明していなかったと話した。