【ワシントン共同】トランプ米大統領は1日、交流サイト(SNS)への投稿で、韓国で10月30日に実施した中国の習近平国家主席との会談を「G2(二大国)会談」と表現した。G2は米中2カ国で世界を仕切り、けん引する意味で使われたことがあり、大統領の使用は異例とみられる。トランプ氏は「平和と成功につながる」と会談の成果を強調した。
G2は「グループ・オブ2」の略。オバマ元米政権下などで、取り沙汰された。トランプ氏の真意は不明だが、G2論が蒸し返されれば日本を含む同盟国に動揺が広がりそうだ。
G2論は民間研究者を中心に語られ、オバマ元政権は当初、「責任ある大国」としての期待もあり習指導部と対話路線を取った。だが中国による南シナ海の軍事拠点化や巨大経済圏構想「一帯一路」による影響力拡大を助長し、圧力強化へ路線変更した。
トランプ氏は第2次政権で初となる習氏との対面会談で、対中関税の引き下げや来年4月の訪中の意向を表明した。会談前にも「G2(会談)が間もなく開催される!」とSNSに書き込んでいた。

























